なぜ、堆肥を使用するのか?

2019年も始まりました!堆肥撒き!

雪も解け、すっかり春の装いになりました。

今年は降雪量が少なかったように思います。5,6月の水不足が心配ですね。

 

今年も撒きます!牛糞堆肥!

私が使用しているのは、いつもお願いしている白沢町堆肥施設管理組合さんのところの牛糞堆肥です。

正確には牛糞オガクズ堆肥。軽いので作業性が◎

しっかり発酵ができていてにおいもかなり少ないので

数日畑に山にしておいても近所から苦情がくることはありません!

非常に質がイイ堆肥なので、とても助かっています。

堆肥って必要?

さて

今日は堆肥について書きたいと思います。

なぜ堆肥を入れるのか、疑問に思う方が多いと思います。

「堆肥を入れると作物が腐ることがある」

という話もちらほら。実際、近所の農家さんは使わないことが多いようです。

 

なぜ腐るのかなど

そのあたりの私の考えを書いていこうと思います。

 

 

堆肥を入れるのは利点があるから

私が思うに、堆肥を入れる利点は大きく3つあると思っています。

 

1. 土の物理性の改善

2. 天候不順の時の保険

3. エコファーマー

 

他にもありそうですが、大きく3つを挙げました。

 

以下でひとつずつ説明していきます。

土の物理性の改善

堆肥を畑に入れると

それに含まれる腐植や活発に働く微生物の出す粘液など

さらに前作で出た残渣(植物の茎や根など収穫しなかったもの)などから

団粒構造」が作られます。

 

 

これにより土壌が

土などの固相が40%、水などの液相が30%、

空気などの気相が30%くらいの配分になり、

「保水性がありながら排水性も良く

通気性も良い」のようなワガママボディになるのです。

 

ほとんどの農業の本に書いてあるので、知ってる方は多いと思います。

天候不順の時の保険

堆肥などの有機肥料と化成肥料の大きな違いは

畑への炭素の投入量」です。

 

炭素と聞いて

「ん?作物に必要なのはNPKって農業の本に書いてあるけど?」

と思った方もいるかと思います。

 

確かにN(窒素)P(リン)K(カリウム)はとても重要な栄養分の一つです。

ですがC(炭素)も植物を構成する重要な成分なんです!

(例えばさつまいもに含まれる「糖分」は主に炭素と酸素からできています)

ただし炭素は光合成によって二酸化炭素から吸収できるので

畑に入れる必要はない、というだけなのです。

 

そうなんです。「必要」はないんです。

ではなぜ入れるのか。

 

それは光合成にあります。

 

天気が悪い場合、植物は光合成できず、炭素を吸収しにくくなります。

そんな期間が長くなると、糖分は作られるチャンスを失い

作物は腐りやすくなります。

 

そんな光合成ができない場合、植物は根から炭素を摂取するのです。

土壌中の微生物が有機質を分解し小さくし

水に溶けるサイズまでになったものを、水分と共に吸い上げます。

エコファーマー

エコファーマーとは「持続性の高い農業生産方式の導入」を推めるもので

ざっくり言うと堆肥を使用しているなど

環境に良さそうなことをしていると認定されます(笑)

 

このエコファーマーに認定されると

環境保全型農業直接支払交付金による支援や

農業改良資金の特例措置が受けられます。

 

この認定の最大の利点は

商品のパッケージにぐんまちゃんのシールが貼れることです!!

そう!群馬県の公認ゆるキャラであります、ぐんまちゃん。

それが公式的に貼れちゃうんです。

 

エコファーマー認定されると各県さまざまなシールを貼れるんですが

群馬はなんとぐんまちゃんが!!ヤッター!

 

はい、農業の利点ではなく、販売での利点ですね。

ですが原料から販売まで一貫製造しているからこそできることですよね。

効果は「どちらを買うか迷っている人の最後の一押し!」程度かもしれませんが

群馬アピールもできて環境意識してますアピールできるしかわいいし

いいとこ尽くしですね。はい。

いかがでしたか?

堆肥を入れるとこんなにいいことが!

もちろん作業が大変などデメリットもありますが

それは体力でカバー!(できない場合があります)

今年も良いさつまいもつくるぞー!